サードパーティークッキー廃止についてのニュース（2025年4月）

2025年4月、Googleから新しい発表がありました。これは、インターネット広告の仕組みに大きく関わる「サードパーティCookie」という技術の今後に関する大切な変更のお知らせです。ポイントを解説します。

今回の発表について

改めて、「サードパーティCookieはまだ使えるけど、いずれは無くなるので準備は進めておきましょう」という内容です。今後の流れや対応については、下記の発表となります。

現状の対応をしばらく続けます

急に新しい確認画面が出てきたりすることはありません。しばらくは現状維持です。

シークレットモードはより安全になります

Chromeの閲覧履歴が残らないシークレットモードでは、ウェブサイトに追いかけられるのを防ぐ機能がさらに強化されます。

色々な会社と話し合いを続けます

広告主（広告を出す会社）やサイト運営者など、関係者みんなで協力して、利用者のプライバシーを守りつつ、広告で成り立つウェブの良い関係を続けていく方法を探っていきます。

これまでの流れ

Googleは、「利用者のプライバシーをもっと大事にしよう」という考えから、「プライバシーサンドボックス」という新しい仕組み作りを進めています。その一環として、これまでサイトをまたいで個人の閲覧履歴を追いかけることができた「サードパーティCookie」を、少しずつ無くしていく計画でした。しかし、その代わりになる新しい技術の開発や、関係者との調整に時間がかかっており、廃止の計画が延期されている状況です。

今後について

今回の発表で、サードパーティCookieが完全になくなるのは、もう少し先になることが分かりました。Googleは2025年の後半も、新しい技術のテストや関係者との話し合いを続けるとしています。この「延期」は、インターネット広告の世界に大きな影響があります。

対応が必要な企業

これまでサードパーティCookieを使った広告手法に頼ってきた会社は、引き続き、新しいやり方への切り替え準備を進める必要があります。

準備期間ができた

一方で、この延期は「準備をするための時間が増えた」と考えることもできます。Googleが提案している新しい技術を試したり、導入を検討したりするチャンスです。

企業は何をするべきか

延期を繰り返していますが、サードパーティCookieが無くなるという大きな流れは変わりません。今回の延期を「対策のための猶予期間」ととらえ、引き続き、以下の準備を進めることが大切です。

自社で集めたお客様の情報を活用する

会員登録やアンケートなどで自社で直接集めたお客様の情報（ファーストパーティデータと呼ばれます）を、もっと大切に活用する方法を考えましょう。

新しい技術の情報を集める

サードパーティCookieの代わりになる新しい技術について情報を集め、自社に合ったものを探しておきましょう。

お客様との信頼関係を深める

良い商品やサービス、役立つ情報を提供して、お客様と直接的なつながりを強くしていくことが、これまで以上に重要になります。

Googleはこれからも、この件に関する新しい情報を発表していく予定です。引き続き発表されるニュースに注目し、変化に備えていきましょう。