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CDPの導入はスクラッチとパッケージのどちらが良いの?

CDPツールには自社開発による「スクラッチ」とスタンドアローンの「パッケージ」という2パターンの導入方法があります。この2通りの導入方法から自社への導入方法を検討するためには、それぞれのメリット・デメリットを知っておく必要があるでしょう。このページではそのメリット・デメリットについて詳しく解説していきますので、CDP選びの参考にチェックして下さい。

スクラッチとパッケージのメリット・デメリットについて

ここではスクラッチとパッケージのメリット・デメリットを詳しく解説します。導入目的や他システムなどの状況によって、どこを優先してツール選びを行うかが大きく変わってきますので、それぞれを知ったうえでじっくり検討しましょう。

スクラッチのメリット・デメリット

メリット

スクラッチにおけるメリットは「自社の用途に応じて設計できる自由度の高さ」です。必要な機能に絞ったうえで実装することができるため、目的や実現したい施策が明確になっている場合には最適なCDPを構築することができるでしょう。また、そもそも自社においてCDPの導入が適しているかどうかを検討するにあたって必要最低限の機能に絞ったPoC(検証工程)も行うことができるため、コストに合わせて開発が可能になるという点もメリットになります。既に契約しているAWSを活用するなどの柔軟な対応も可能であり、目的に応じた構築手段を選択できます。

デメリット

スクラッチにおけるデメリットとしてはCDPを一から構築していくことにより発生するコストと期間です。要件定義から設計・開発・テストを経てシステム完成へと進めて行く必要があることから、実際にデータ取り込みを行うまでには相応の時間が必要となってしまいます。さらに要件定義が不十分であれば追加の回収などが折り重なった結果使い勝手の悪いシステムになってしまうパターンや、想定しているよりもコストが多くなってしまうことなども考え得ることから開発は丁寧に進める必要がありますが、そうなりますとより一層の期間が必要となります。

パッケージのメリット・デメリット

メリット

パッケージでCDPを導入するメリットとしては、「既にできあがっている既製品を活用することによるスピード感」です。用途に合ったCDPツールを選定することができ導入に至ると、すぐに利用を開始できます。情報の収集や統合以外に求める機能を自社の需要に合わせて選べる点もメリットになるでしょう。しかしながらパッケージの製品によってはデータを取り込むにあたってデータの取得設計やデータマートの構築が必要になる可能性があり、その場合には一定の時間を要してしまいます。パッケージ版だからといって必ず即座に活用できるというわけではないということを理解しておく必要があります。

デメリット

パッケージ版を導入することによるデメリットは、活用できる機能や連携可能なツールが限られており柔軟性に欠ける点です。既存ツールと連携ができるコネクタが備わっていない場合、必要なデータを活用することができないという結果になる可能性があります。そのためパッケージ版を導入するにあたっては自社の目的や用途にしっかりと合致しているかどうかを慎重に検討・判断しなければいけません。反対に必要な機能・コネクタが備わっている場合においてはパッケージ版におけるデメリットになりませんので、高い導入効果を得られる可能性があります。

自社に合わせたCDPの導入を

どんなものにもメリット・デメリットがありますが、導入目的に合わせて優先すべき事項・要素は変わります。自社におけるCDPの導入では何を優先し、どのメリットを受けたいのか。反対にどのデメリットを受けると目的が達成できないのかなど、自社におけるパターンをしっかりと分析したうえでCDP選びを行うようにしましょう。

要望別に比較
CDPツールおすすめ4選

「連携・活用のしやすさ」「導入率・シェア率の高さ」「費用の安さ・低コスト」「サポートの充実度」という
4つの要望別にそれぞれおすすめのCDPツールを厳選。自社が抱える課題感に合うCDPツールを探してみてください。

※2023年5月8日調査時点で、「CDPツール」とGoogle検索し表示されるCDPツール20社のうち、導入実績や実例を公式サイトに掲載している製品をピックアップ。そのなかで、公式HPで確認できる情報もとに以下の条件で要望別に各ツールを選定しています。
■連携・活用のしやすさ=Tealium(統合可能なシステムが最も豊富だったため)
■導入率・シェア率の高さ=TreasureData CDP(導入実績が最も豊富だったため)
■費用の安さ・低コスト=goline CDP(初期費用・月額費用が最も低かったため)
■サポートの充実度=Rtoaster insight+(対応満足度が最も高かったため)