保険業界
保険業界のDXを実現するためには、CDPの導入が不可欠です。ここでは、保険業界におけるCDPツールの活用事例を3つご紹介します。
Tealiumを活用した保険業界のDX事例
規制強化の中でもパーソナライゼーションを改善
世界的にデータプライバシー規制が強化される中で、従来の方法では、保険会社はデータを収集したり、膨大な量のデータを十分に活用したりすることができません。
オーストラリアの大手医療保険会社「nib」は、Tealiumの導入によって、顧客獲得戦略の自動化、パーソナライズ、拡張に成功しました。
例えば、複数のオンラインとオフラインのソースからデータを収集・統合することで顧客情報を収集。さらに、データ統合によってインサイトを他のデータ管理製品と統合し、パーソナライゼーションを改善することができました。
他にも、nibのアイデンティティとカスタマージャーニーに360°のリアルタイムなカスタマービューを組み込むことで、コールセンターとサポートチームが特定の顧客要求に対応できるようになるなど、さまざまなメリットを得ています。
※参照元:TECH+(https://news.mynavi.jp/techplus/kikaku/tealium_industry-1/)
TreasureData CDPを活用した保険業界のDX事例
営業活動の優先順位付けや解約防止に貢献
損害保険会社A社では、営業社員による顧客情報の入手が困難となり、ライフステージの変化を把握しづらいという課題がありました。
そこで、TreasureData CDPによって契約者情報とオンライン行動データを結合し、セカンドパーティやサードパーティのデータを付け加えることで、ライフステージの推計情報を補完。
その結果や推計情報を基に、興味関心を持ちそうな新しい保険や見直しを提案するなど、営業活動の優先順位付けや案内商品の選定を行うことが可能になりました。
また、機械学習機能を使って、解約をしそうな方をアラートで通知するシステムを構築。解約になる前のフォローアップが行えるようになり、解約数が減少しました。
※参照元:The Finance(https://thefinance.jp/event/insurance-forum-20211021/3)
Salesforce CDPを活用した保険業界のDX事例
一貫性のあるお客さま対応が可能に
アフラック生命保険株式会社では、お客様のさまざまなデータを一元的に管理・活用することで、よりパーソナライズされた高品質な顧客体験の提供を実現する「コミュニケーションプラットフォーム」の構築を推進しています。
それまで別々に構築・運用していた、「新規加入」「保全」「代理店」「保険金」「主管部」という5つのコンタクトセンター業務のシステムを統合し、コミュニケーションプラットフォーム上に再構築したことで、一貫性のあるお客様対応が可能になりました。
さらに、契約者専用サイトをコミュニケーションプラットフォームに追加。契約情報の確認や保全異動手続き、保険金請求手続きなどを顧客自身が非対面で行える仕組みも整えました。
※参照元:Salesforce(https://www.salesforce.com/jp/resources/customer-stories/aflac/)
保険業界では、販売チャネルが多岐に渡るため、顧客データが散在・サイロ化しているケースが少なくありません。
しかし、CDPツールを導入して、顧客情報を収集・統合・一元管理することで、プライバシー規制が強化される中でも、効率的に新規契約を獲得し、顧客との信頼関係を強化することができるでしょう。
導入の際に注意したいのが、企業の業務やニーズに合ったCDPツールを選ぶことです。各社が提供するCDPツールにはそれぞれ得意不得意があるため、しっかり把握した上で、適切なツールを選んでください。
こちらのページでは、4つのニーズ別におすすめのCDPツールをご紹介しています。
その他の業界のCDPツール活用事例について
CDPツール選びの手助けをする当サイト「シディピNavi」では、他にもCDPツールの活用事例を一覧で紹介しています。 事例からでCDPツールをを探したい方はぜひ参考にしてください。