クッキーレスとは？対策方法を解説
こちらの記事では、クッキーレスについて紹介しています。クッキーレスが進むことによりどのような影響が考えられるのか、また今後の対策としてどのようなことに取り組んでいけば良いのかといった点についてまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
クッキーレスとは？
これまで、オンラインにおける顧客行動を把握する手がかりとして「クッキー（Cookie）」が多くの業界で活用されてきました。「クッキーレス」とは、この「クッキー」による情報の取得を規制する社会の動きを指した言葉です。他の表現としては「ポストクッキー」や「アフタークッキー」などといわれることもあります。マーケティング分野との結びつきが強いこともあるため、マーケターにとって「クッキーレス」はよく理解をしておきたい用語といえます。
クッキーレスがおよぼす影響
ターゲティング
クッキーレスが進むことによって、サードパーティ・クッキーを利用できなくなることから、広告のターゲティング精度の低下につながります。広告主はユーザーの興味・行動に基づく広告配信を行うことが難しくなっていくため、より良い効果をもたらすターゲティング方法を探す必要があるといえます。
コンバージョン計測
サードパーティ・クッキーはコンバージョンの計測にも活用されています。そのため、クッキーレスが進むことによってコンバージョンの正しい計測が難しくなります。これまでは、どこのサイトや広告を見て成約に至ったのかという点の分析を簡単に行うことができたものの、今後は簡単に計測を行うことができなくなってしまいます。
行動分析（アトリビューション分析）
直接コンバージョンのみではなく、コンバージョンに至るまでに経由した経路の分析を行うことで、広告媒体におけるコンバージョンへの貢献度を評価する仕組みを「行動分析（アトリビューション分析）」と呼びます。クッキーレスが進んだ場合、クッキーの保有期間が制限されるために正確なデータ収集が難しくなり、行動分析を行うことも難しくなります。
クッキーレス対策
ファーストパーティ・クッキーの活用
クッキーレスな環境下においては、ファーストパーティ・クッキーがポイントとなってきます。アプリやWebサイト内にてユーザから得られる情報には、性別や年齢、職業といった基本属性のほかにも、さまざまな付加情報が含まれています。これらの情報を分析した上で、顧客それぞれに合った体験の提供を行うことが大切です。
コンテキスト・ターゲットによる広告配信
ユーザーの個人情報ではなく、サイトのコンテンツ内容などそれぞれの関心に合わせて表示広告を決める仕組みを「コンテキスト・ターゲティング」と呼びます。ユーザーが閲覧しているコンテンツやページのコンテキストを考慮しながら広告やコンテンツの提示を行います。
この方法を用いることで、記事と親和性が高い広告を表示できます。ターゲティング精度は媒体により異なりますが、ユーザーは広告に対して不快感を抱きにくいというメリットがあり、購買意欲に貢献しやすい方法として注目されています。
オウンドメディアの拡充
広告のみではこれまでのようなパフォーマンスを出すことが難しくなっていくと考えられるため、広告依存から脱却し、オウンドメディアを活用した集客の仕組みを作り上げていくことも大切です。
ユーザーに価値を感じてもらえるコンテンツを発信し、ファンを増やし育成する中長期的な視点で商品やサービスの購入につなげていくような取り組みもポイントのひとつといえます。そのためにも、オウンドメディアの内容を充実させるのも重要なポイントとなってきます。
ユーザーに選ばれる仕組みづくりが大切
クッキーレスにより考えられる影響と、その対策方法について解説してきました。クッキーレスが進むことによって、これまでと同じようなマーケティング手法では成果を出すのが難しくなるため、「ファーストパーティ・クッキーの活用」「コンテキスト・ターゲットによる広告配信」「オウンドメディアの拡充」などの対策を行い、ユーザーから選ばれる仕組みづくりについて取り組んでいく必要があるといえます。
関連する情報として、下記のページでは「ファーストパーティデータの活用」について解説していますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
