cookie(クッキー)の使用同意のポップアップは必要?
Webサイトを閲覧していると、Cookieの使用同意を求めるポップアップが表示されることが多くなった、と感じている方もいるのではないでしょうか。そこでこちらの記事では、このCookie使用の同意を求めるポップアップとは何か、そもそもポップアップは必要なのか、解説していきます。
問題視されているcookie(クッキー)
Cookieのうち、第三者が発行するサードパーティCookieは、個人情報の保護やプライバシーの観点から問題視されており、多くの国で規制が行われています。
海外においては、EUでは2018年の「GDPR」施行によってユーザーがサイトを利用する際にCookieを受け入れる「事前同時取得(オプトイン)」の義務化が行われており、また米国カリフォルニア州では2020年の「CCPA」施行によりユーザーがCookieデータを第三者に販売するときに「利用停止(オプトアウト)」が可能となる仕組みが義務化されるなどの対応が行われています。
対して日本では、2023年に施行された改正電気通信事業法で「クッキーなどの利用者に関する情報を外部に送信させる場合、一定の情報提供が義務付けられる」などCookie対策が行われています。
cookie(クッキー)使用同意が必要
2023年に施行された「改正電気通信事業法」では、利用者情報(サードパーティCookie含む)を第三者に提供する場合、「通知」「同意を取得」「後から拒否できること」のいずれかへの対応が義務付けられています。この点から、Webサイトの訪問者から同意を得ずにCookieの取得や利用を行った場合、プライバシーの侵害と見なされることがあります。
このような背景から、インターネットサイトを閲覧する際、ポップアップなどによってCookieの使用同意を求められる場面が増えています。
cookie(クッキー)使用同意を取得する例
ユーザーからCookieの使用について同意を得る場合、現在はポップアップを使用する例が多くみられますが、必ずしもポップアップを使用する必要はありません。また、ポップアップを表示する形式を取っていた場合に、「同意する」というボタンがなく、サイトの閲覧を続けることによってCookieの使用に同意した、とみなす表示は推奨されていません。
Cookieの使用同意を取得する例として、キャンペーンや懸賞などの応募サイトで取得する必要がある場合、個人情報の取り扱いや応募規約を説明するためのページがあることが一般的なので、あわせて「同意する」チェックボックスを設置します。あわせて、Cookie使用の同意を得る、という方法でも問題ないとされています。
ポップアップはCookieの種類やユーザーに合わせて設置
改正電気通信事業法の施行に伴い、第三者に対してサードパーティCookieを含む利用者情報を提供する際には、ユーザーへ通知・同意の取得・後から拒否、できる対応が必要です。そのためのポップアップやバナーについては、発行するCookieやユーザーの範囲などに合わせて判断し、設置する必要があるといえるでしょう。
Cookieの規制についてはさまざまなポイントに注意する必要があります。下記のページでは、Cookieの代替手段について解説していますので、こちらもあわせてご覧ください。