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BIとCDPの違いは?

CDPはデータを収集・統合できるプラットフォームですが、そのデータをどのように分析して活用するかが重要です。データを活用する際にサポート役として登場するのがBIです。どちらもデータを扱うツールのため違いが分からないという人も少なくありません。そこで、ここでは、BIの概要とCDPとの違いについて、解説します。

BI(ビジネスインテリジェンス)の概要

BIは、ビジネスインテリジェンスの略で、事業の意思決定に関わる情報を分析して活用するための仕組みや手法のことです。ビジネスにおいて、時流を外さず最適な意思決定を行うには、多種多様な情報を抜け目なく参照し、分析した知見を得る必要があります。重要な情報を見落としてしまうと、誤った判断を下すリスクが高まります。

近年、得られる情報の量は膨大です。しかし、その情報を迅速な意思決定に活かすためには、データの中から必要な情報を抽出し、分かりやすく整理することが求められます。こうした情報分析・レポーティングをサポートするツールがBIです。

BIとCDPの違いについて

データを収集して分析・活用するという目的が同じであるため、BIとCDPの違いが分からないという人も少なくありません。BIとCDPは、相互に関わっているツールです。それぞれの役割が異なるため、整理しておきましょう。

BIもCDPもデータを収集して分析することはできますが、データの活用目的によっては、CDPで収集したデータをBIに連携してデータの加工を行い、分かりやすい形にした上で分析するという使い方が適しています。

CDPは、蓄積したデータからセグメントやターゲットを抽出して施策実行ツールへ連携できるツールです。CDPがデータを集め、BIでデータを加工します。しかし、近年は使い方や使い分けは多様化しており、BIのみでデータの収集から可視化・分析まで行えるものもあります。CDPで収集・抽出したデータを意思決定できる形にするためにBIとの連携で可視化・分析することが適しているケースがあると理解しておくといいでしょう。

BIの種類・タイプ

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BIには機能や特徴によって、主に4つの種類があります。データを見やすく一覧化する「レポーティングツール」、データを多角的に分析する「OLAP分析ツール」、未知の傾向を分析する「データマイニングツール」、予測数値を算出する「プランニングツール」です。

レポーティングツールは、早急に対応する必要がある問題を迅速に発見して意思決定するときに向いています。OLAP分析ツールは、商品の売れ行きが鈍ったときに原因を突き止めるといった分析に活躍するツールです。

膨大なデータを採掘(マイニング)できるデータマイニングツールは、将来の傾向を予測します。過去のデータを分析し、中長期の予測を織り込んで計画を立てるのがプランニングツールです。

CDPを活用するためにBIの導入も検討しよう!

CDPの導入を検討する際に、あわせて検討したいのがBIです。ビジネスインテリジェンスの名の通り、事業上の重要な意思決定をサポートするBI。CDPで収集し、必要なデータを抽出した上で、BIで分かりやすく可視化して、意思決定に役立てることができます。

CDPのみ、BIのみでデータの活用ができる場合もありますが、活用したい目的によってはCDPとBIを組み合わせて使用することが適していることも少なくありません。CDPとBIを組み合わせて、データの分析・活用を強化しましょう。

要望別に比較
CDPツールおすすめ4選

「連携・活用のしやすさ」「導入率・シェア率の高さ」「費用の安さ・低コスト」「サポートの充実度」という
4つの要望別にそれぞれおすすめのCDPツールを厳選。自社が抱える課題感に合うCDPツールを探してみてください。

※2023年5月8日調査時点で、「CDPツール」とGoogle検索し表示されるCDPツール20社のうち、導入実績や実例を公式サイトに掲載している製品をピックアップ。そのなかで、公式HPで確認できる情報もとに以下の条件で要望別に各ツールを選定しています。
■連携・活用のしやすさ=Tealium(統合可能なシステムが最も豊富だったため)
■導入率・シェア率の高さ=TreasureData CDP(導入実績が最も豊富だったため)
■費用の安さ・低コスト=goline CDP(初期費用・月額費用が最も低かったため)
■サポートの充実度=Rtoaster insight+(対応満足度が最も高かったため)